15年前のドラマ 女王の教室
TVERで再放送されているのを知り
こどもと一緒に観ました。
ファッションやメイクは時代を感じましたが
15年たってもドラマの内容は色あせていない
色あせないどころか、格差、弱者切り捨てが拡がっている現在、より明確になっていると感じました。
女王の教室の格言
第1話
社会のしくみについて
愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。
賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。
それが、社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってるたったの6%よ。
この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
このクラスには24人の児童がいます。
ということは、この中で将来幸せになれるのは、一人か二人だけなんです。
残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしかないんです。
もしあなたたちが、その6%に入りたければ、今から努力をして、いい成績を取り、いい大学に入るしかないでしょう。
「ふんっ。スポーツや芸術で成功する確率はもっと低いの。
一流になる人間は、一流の指導者の英才教育を小さい頃から受け、血のにじむような努力をしているんです。
あなたたちのような凡人に、今からそんなことが出来る?
あなたたちは、もう有名私立小学校に通う生徒たちからずっと遅れをとっているんです。
イメージできる?
彼らはこうしている間にも、あなたたちが経験したことのないような裕福な生活をし、決して手に出来ないような、特権やサービスを受けているんです」
「病気になれば順番を待たずに一流の大学病院の診察を受けることが出来るし、朝から並ばなければ手に出来ないようなゲームだって簡単に手に入る。
ディズニーランドだって特別の出入り口から入って人気のアトラクションも並ばずに乗る事が出来るんですよ」
いい加減、目覚めなさい。
日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。
だから 今 あなた方ができることは、よく学んで自分で考える力を身に着け
人・組織・国に騙されないように賢くなりなさい。
そして、自分の行動に責任を持ち、
自分だけでなく他の人のことも考えて行動し、状況をよりよい方向へ変えていける
しぶとく賢い人間になること。
社会は厳しい 汚いし公平ではない
その中でも自分が自分らしく生きられるしぶとさと強さを身につけよ
ということを言いたいんだろうね。
ある人がツイートしていた言葉
ドイツでは「たった一人でも反対できる人間を育てる教育」を目指しているという。
身近に起こることの中で、これなんか変?
という些細な気づきから、一人ずつが異をとなえていくことなしには、社会は変わらない。
私は学校で自分はこの意見は違うなって心の中で思っていても
小心者だったから多数が自分とは反対の意見に手をあげていると
多数派の方が正しいのかなって思って
多数派に手を挙げてしまっていた
必ずしも多数派の意見が正しいわけじゃないよね。
自分の子にはたった一人でも反対できる人間になって欲しいなと思います。
食料について
いくらでも食べ物があると思ってるほうが間違いなの。
日本の食料自給率は、世界で124位です。
もし、アメリカや中国といった農業大国が不作になって、
輸入がストップしたら、飢え死にするしかないのよ、私達は。
それを考えたら、食べ物を粗末になんか出来ないはずなのに、
日本人は、大量に輸入した食糧の2割以上を無駄に捨ててるんです。好き嫌いばかり言って、平気で給食を残すあなた達のように。恨むんなら、
ほんとその通り
輸入がストップしたら飢え死にしちゃうよね。
自給自足ができたらいいけど
農業って簡単じゃない
毎日とれたての無農薬野菜が食べられてうらやましいって思うかもしれないけど
自然相手は厳しい
機械の修理費や農機具代で数百万払うから小規模農家は赤字
私の周りにいる農家さんは夏の炎天下でも極寒の冬の日でも
朝から晩まで畑にいて手入れをしています。
我が家でも家庭菜園をしているけど
手入れをしていないので上手くいかないです。
第2話
人生について
人生は1秒1秒の積み重ねです。
時間を無駄にするものは、人生を無駄に生きているのと同じことなんです。
そういう人がいること自体、クラスにとって有害だと思わない?
イメージできる?
どんなに立派な会社でも、ちゃんと仕事をしているのは全体の30%くらいなんです。
あとの50%は、何もしていないのと同じだし、残りの20%に関しては、人の足を引っ張っているだけ。
問題は、一生懸命やっている人も、足を引っ張っている人を見ているうちに馬鹿馬鹿しくなって何もしなくなることです。
そして、会社はあっという間につぶれます。
今まさに、それと同じことがこのクラスでも起ころうとしているのよ。
だったら足を引っ張る20%なんて、いない方がましだと思わない?
要するに、自分さえ良ければいいの、みんな。ま、今は日本中そうだけど。
厳しい言葉
私も時間を無駄にしないようにしなきゃ。
第3話
「愛することと甘やかすことは違います。」
愛することと甘やかすことは違います。
12歳の子供なんてまだ未完成な人間なのよ。
その未完成な人間に、媚を売ったり彼らを甘やかしたりしてどうするんですか。
罰を知らないで育った子供は、社会に出ても問題や事件を起こす大人になるだけです。
そういう人間を作らないために、学校があるんじゃないですか。
だから私はルールを乱したり反省をしなかったりする児童には、罰を与えます。
学校をやめる子が出てきても構いません。
他の児童に悪影響を及ぼすような子ならいない方がましです。
愛することと甘やかすことの違いか
親がこどもを正しく愛せばこどもは親から自立していくし
逆に親がこどもをあまやかしてばかりいるとこどもは親に依存してしまう
ってことかな
第4話
「彼らに一番教えなければならないのは」
事なかれ主義と言うか、きれいごとの典型ね。
人の善意に訴えるってわけ。
それで何とかなるなら、戦争なんかとっくに無くなっています。
自主性や自由とか言って大人が放っておいたら、子供は自由と非常識を混同するようになるだけです。
悪いことがなんなのか分からない人間になるだけです。
彼らに一番教えなければならないのは、真面目に勉強することと、目上の者にはちゃんと従うこと、
そして、罪を犯したら、必ず罰を与えられるという恐怖感なんです。
あなたの言っているような、上辺だけの優しさなんて必要ありません。
罪を犯したら、必ず罰を与えられるという恐怖感なんです。
↑まさに女王様の言葉ですね 苦笑
確かに、何もわからないこどもを自由にしてしまうと自由と非常識が混同してしまい危険だと思う。
自分を律することができて、何が正しいかを判断できる人には、自由を与えた方がいいと思うけど
変に縛ると、その人の可能性を狭めてしまうことになっちゃうから難しいよね。
第5話
いじめについて
いじめをやめなさいと言って、いじめをやめますか、子供たちが。
大事なのは、子供達がいじめに立ち向かう精神力をつけることです。
いじめに対処する知恵を持つことです。
いじめられても戦おうという気力がないからいつまでたってもいじめられるんです、
いじめがいが無くなれば、みんなやめるのに。
そういうことを教えないで、犯人を見つけても何の意味もないでしょう。
そんなことも分からないんですか?
イメージできる?
私があなた達にした以上に酷いことは、世の中にいくらでもあるの。
人間が生きている限り、いじめは永遠に存在するの。
なぜなら、人間は、弱い者をいじめるのに喜びを見出す動物だからです。
悪いものや強いものに立ち向かう人間なんて、ドラマや漫画の中だけの話であって、現実にはほとんどいないの。
大事なのは自分たちがそういういじめにあった時に、耐える力や解決する方法を身につける事なんです。
人間が生きていく以上、どこに行ってもいじめは存在します。
学校だけじゃなく、社会に出てもいじめはあります。
私は小学5年の時にいじめられた経験があります。
もし、いじめられている人がいれば、その人の気持ちを誰よりもわかってあげられると思います。
これはいじめられたことがない人には絶対できないことで、いじめられたことがある人にしか持てない強みです。
誰かの辛い気持ちに心から寄り添うことは、必ず誰かの支えになれます。
こう考えれば、いじめだって将来的にはポジティブに変えることができるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。